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【超現場用語 さ行】 の記事一覧
寒い[さむい] 【超現場用語 さ行】 
2007.12.05.Wed / 23:05 
寒い【さむい・さぶい】


材料がたぶん足りない。。。。

特に大幅に不足している場合ではなく、ほんの少しだけ足りない場合
によく使います。


こんな状況のときに口にする言葉です。
例えば左官屋さんが壁を塗っています。

監督  「どない?いけそう?」

左官屋さん 「う〜ん、セメン(セメント)がちょっとさぶい(寒い)」

監督  「まじで?何袋くらい足らんの?」

左官屋さん 「いまある分で大方いけるとは思うけど、あと1袋あれば
       充分かな」

てな具合です。

全然足りない場合は「材料寒すぎ〜〜〜〜!!」
と言うかどうかは分かりません(笑)



2007.12.5追記

寸法が微妙に足りない場合にも使うようです。
例えば、図面に書いてある寸法より、実際の寸法が微妙に(数ミリ単位で)
小さい場合などです。


尺貫法[しゃっかんほう] 【超現場用語 さ行】 
2007.12.02.Sun / 21:01 
建築の世界ではいまだに古い単位表記を使っている場合が多々あります。
一般の人にはあまり馴染みがありませんが、職人さんとの会話には尺貫法
での数値が頻繁に出てきます。

特に長さの単位は尺貫法が使われることが多いです。


基本はやはり「尺」でしょうか。

一般的に1尺は約303mmとなります。
※関東間(かんとうま)の場合

そこから下の単位は順番に、

1尺の十分の一 = 1寸(いっすん:30.3mm)
1寸の十分の一 = 1分(いちぶ:約3mm)
1分の十分の一 = 1厘(いちりん:約0.3mm)


逆に1尺から上へは、

3尺 = 半間(はんげん:909mm)
6尺 = 1間(いっけん:1818mm)
9尺 = 1間半(いっけんはん:2727mm)
12尺 = 2間(にけん:3636mm)
※9尺は「丈(じょう)」とも呼びます

などと表現します。

「尺」と「間」の関係を見てもらえば分かりますが、長さは3尺ピッチ
で表現することが多いです。日本の古来からの「在来工法」と呼ばれる
様式では、この3尺がひとつの基本となります。柱と柱の間の距離は
(基本モジュール)、在来工法ではほとんどが3尺で割り切れる数値と
なっています。

国産の建築の材料もこれに倣い、「寸」や「尺」や「間」を長さや巾の基準
として製造している場合がほとんどです。なぜなら、古くからの規格で
ある「尺」を無視した製品を作っても、切捨てる部分が多く出たり、
柱間に素直に部材が納まらなかったりすると、お客さん(建築屋)から
文句が出るからでしょう(笑)
また、建築材料と言えば木材などをまっ先に思い浮かべますが、住設機器、
例えば洗面化粧台やキッチンなど「箱型」の機器やその周辺で使われるキャ
ビネットなども、だいたい1尺を基本として設定されています。

例に挙げると、

間口寸法が下から、
150mm→300mm→450mm→600mm→900mm→1050mm→1200mm→・・・・・

という感じです。

アルミサッシなども、在来工法のモジュールに合わせて、柱間にぴったりと
納まるように設計されていますし、施工時のロスが少なくなるよう石膏
ボードやベニヤ板なども910×1820mmとなっています。すべての材料が
1尺を基本に設計されていると、切捨て分が少なく、余分な材料費がかからず、
ゴミも少なくなるというわけです。



ただ、先に各単位の数値を上のほうに書きましたが、小さい数字は省略される
ことも多いです。というかほとんど省略されています(笑)

例えば、

1寸 = 30.3mm

は最後の0.3mmというのは実際の施工(せこう:工事をすること)には現実的
ではありませんね。よって、多くは30.3mmを省略し、1寸を30mmとしている
場合がほとんどです。

つまり、実際の現場では、

1分 = 3mm
1寸 = 30mm
1尺 = 300mm(場合によって303mm)
半間 = 910mm
1間 = 1820mm
1間半 = 2730mm
2間 = 3640mm

としている場合が多いです。

ですから、前述しました在来工法の基本モジュールも3尺=910mmとし、「910
モジュール(きゅうひゃくとおもじゅーる)」と呼ばれます。


ただし、材料によってはきっちりと1尺=303mmのものもあります。例えば、303mm
×1818mmのフローリング材とか、303×303mmや303×606mmの天井材などは、だいたい
どこのメーカーでも同じ寸法です。これらの材料を取り付けるための下地材の
ピッチは、当然ながらきっちりとミリ単位での施工が必要で、大工さんなど
と打ち合わせをする場合、下地のピッチを「1尺ピッチでお願い」と伝えても、
300mmピッチなのか、それとも303mmピッチなのかをちゃんとお互いに確認する
必要があります。たかが3mmの差ですが、例えばそれが10尺分となると誤差は
30mmにもなってしまいます。3cmもずれると、最後のほうは下地に材料が打てない
状態になってしまいますので注意が必要です。



そういえば昔、ミリ単位が全く通じない職人さんに出会ったことがありました。
年配の畳職人だったのですが、私が「畳屋さん、この畳のこの部分だけ2mm
縮めてほしいんやけど」というと、

畳職人 「えっ、2ミリ?・・・ミリで言われてもワシ分からんねんけど・・・」

私 「エッ・・・・・・」

しばらく考えてから、

私 「え〜っと、2ミリいうたら7厘や!」

畳職人 「ああ、7厘な! よっしゃよっしゃ」

私 「ホッ・・・、良かった〜」


こういう職人さんはさすがに最近会ったことはありませんが、建築の現場に
いると寸とか尺という言葉は普通に出てきます。最初は違和感がありましたが、
慣れるとその単位を使ってしゃべることが楽しくなってくるから不思議です(笑)


よく使われるのはこんなんが多いですね。

大工さん 「天井高さは?」

監督  「8尺で」

大工さん 「枠のチリは?」

監督  「4分で」

大工さん 「垂木(たるき:屋根の下地材)ピッチは?」

監督  「尺(1尺)で」

大工さん 「カウンターの出幅は?」

監督  「尺5寸で」

大工さん 「上り框の高さは?」

監督  「框の見付(みつけ:正面から見た寸法)が5寸で、土間から8寸で」

大工さん 「あんた身長なんぼ(いくら)あるの?」

私  「5尺9寸3分」(笑)


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