まずは主なスペック
全高EV有 1790mm
全高EV無 1460mm
EVスライド 330mm
最低高 270mm
縮長 710mm
脚径/段数 28mm 3段
質量 2370g
最大積載 4Kg
雲台 PHD-61Q スペック的には3ウェイ雲台付き中型カーボン三脚となりますか。
・デザインとかサイズとか真っ黒で精悍さが漂い格好いいですね。
ウレタングリップもしっとりとした感触で、冬場でも手が冷たく
ないのは良いです。デザイン的にも良いアクセントになっています。
つかんで移動するときの滑り止め的効果や、衝撃を吸収するという
効果もあると思います。
脚部がカーボン製ということは、アルミに比べるとはるかに衝撃に
弱いということが想像できます(割れてしまう?)。そういうことも
あり、ウレタングリップは耐衝撃性能の向上という意味では、
あるというだけでとても安心感が高いと思います。
脚をすべて伸ばした状態

ファインダー高約153.5cm
※ファインダー高:EOS 30D装着時の実測値 以下も同じ。
ちなみに30Dのファインダー高は約8cmです。左のは年代ものスリックのマスターです。
エレベーターをすべて上げた状態

高い・・・・
脚立が無いとファインダーを覗けません・・・
ファインダー高約187cm
EOS 30Dを装着し、身長178cmの私のアイレベルにセッティングすると
こんな感じ。

エレベーターを12〜3cmUPさせるだけでOK。
ファインダー高約166cm
ポジションは脚の角度により3段階に調整できます。
通常→中間→ローポジション、といった感じです。
脚を畳んで通常位置でセットした状態

ファインダー高約75cm
上記から一段開脚した状態(中間ポジション)

花撮りなどで使いやすい高さですかね。
この段階ではセンターポール下部のヒートンを外す必要があります
※センターポールを上げれば無問題ですが
ファインダー高約65cm
※この状態にするためには、
脚の根元のロックを上に引き上げ解除 → 一度脚を全開にする
→ 脚を中間位置まで戻すという手順を踏まなくてはなりません。
ローポジション


べた〜っと這いつくばるように低くセット出来ます。
撮影者も同じように這いつくばるか、アングルファインダーなどが
必要になるでしょう。
この状態でファインダー高は約35cmとなります。
<携帯性>
正直あまり携帯性は良いとはいえない程度の大きさがありますが、
このクラスだとしようがないですね。縮長の短い645と比べましたが、
伸長の差はどうしても譲れず、納得して購入しましたのでほぼ
満足しています。
重量はカーボン製らしく軽いですが、安定性の確保も考えると
2.3kgというのはあまり軽すぎもせず、
携帯性と安定度との兼ね合い
でちょうど良いとの判断でした。
付属レグポシェットの使い勝手も良く概ね満足ですが、少しいかつい
感じの三脚ですので、人目から隠すという意味では、専用ケースの
ほうが気を使わないかな、とも思います。
・雲台の操作性はええの?まず、私的には水準器の精度に問題ありです。
あくまで「目安」なのは理解していたつもりですが、いざ使用して
みると微妙?な水泡のずれが気になり、これだったら下手な水準器
なんか無いほうがマシと感じました。

メーカーに確認したところ
「許容誤差は1度」とのことでした。
「あくまで目安程度での使用を想定して・・・」
「今後更なる精度の向上を云々・・・」との回答でしたので、
メーカーさんの姿勢は
「まっ、付属水準器なんてそんなもんですよ♪」というふうに私は受け取りました。
ちなみに1度というと、2mで約35mm、5mでは約85mmのズレとなります。
例えば、窓枠の横枠をファインダーの上下端のどちらかに合わせると
します。窓幅は1.7mくらいのものが多いのですが、1.7mで1度の誤差と
すると、約30mmの誤差となります。一般的な窓枠(単枠)の厚みが
21〜24mm程度ですので、その厚み分以上構図がずれてしまうことに
なります。
※あくまで、窓枠が水平でまっすぐ設置されていることを前提としますが。
雲台の水準器を合わせ、ファインダーを見ながら微調整を、ということを
するくらいなら、最初からファインダーで目視で水平の調整をしたほうが
早いというわけです。
結論としては、この雲台付属の水準器を“信じて”使おうという方には
お勧めできません。これは付属雲台が同じであるエルカルマーニュ645
でも同じことが言えると思います。
水準器の件はこのへんで置いといて、
パン&ティルトハンドルですが、操作がしやすくピタッと固定してくれ
ますのでこれは大満足。グリップの形状も扱いやすいです。
ただし、
パンストッパーは遊びが多く、固定時に若干左下に構図がズレ
が生じます。
緩める際にあまり大きく緩めると遊びが出ますので、『半緩め』くらい
の感覚でパンが出来る程度に軽く緩めると、その次の締め付けの際にズレ
が少ないようです。
ティルトハンドル
左に90度、右に25度くらいの傾斜が可能です。この右に少し傾けられる
というのがポイント高いですね。不整地でのセッティングに威力を発揮
しそうです。
このモデルを選んだひとつの大きな理由でした。出来れば左にも100度
くらい傾けることが出来ればなお良しですけどね。
あと、ハンドルの位置を左右反転することが出来ますので、好みに応じた
セッティングが可能です。反転の場合はハンドルだけでなく、パンス
トッパーも反転することが必要です。そうしないと、シュー台座がパン
ストッパーに干渉し、右90度回転が不可となります。


パンハンドル
雲台の中心に装着されています。
俯瞰時やハイポジション時に、ハンドルが胸に当る可能性も否定できま
せんが、個人的には操作性は良好です。好みの問題であるのかもしれません。
それと、上を仰ぎ見るという操作には構造上制約があります。目測ですが
45度くらいが限界でしょうか。真上に向けるといったセットが必要な場合
は、ボディーの向きを180度反転することで対応は可能です。
ということは、垂直の俯瞰撮影も可能ということです。
水準器
前述の不満はありますが、これも当モデルの選択理由のひとつでした。
私の固体では特に縦位置の水準器が大きく狂っていたのですが、水準器
と雲台本体の間にパッキン(紙)を挟んで調整しています。これで
なんとか使えるようになりました。『正確である』という確信があれば
非常に使いやすいですね。

特に縦位置をよく使う私にとっては、縦位置時に垂直を確認できる水準器
は非常に便利で使い勝手が良いです。
画像では白い紙がはみ出して少し不細工ですが、後日もう少し小さく
カットしてマジックで黒く塗りましたので、ほとんど目立たなくなり
ました。
横位置用水準器も微妙な誤差がありましたが、水準器取り付け部に少し
遊びがありましたので、固定ビスを緩めてBOX型水平器を用い調整しま
した。なんとか遊びの範囲内で調整が出来ました。
クイックシュー
これってすごく使いやすい!
これに慣れると直接装着がなんと煩わしいんだろうと感じます。
三脚⇔手持ちの切り替え時にとっても重宝しますね。


ボディーにセットして雲台にはめ込むと『バチンッ』と勢いよく固定さ
れます。
リリースの際はレバーをスライドさせると『スコッ』と外れてくれます。
固定力もバッチリでぐらつくことは皆無ですが、リリースにロック機構が
無いことが少し心配ではあります。
それと、このクイックシューには
「リトラクタブル背当て」なるものが
付いております。

なにそれ?と思っていたのですが、要はシューのボディー設置面に小さ
な折り畳み式のツメがついていて、これを起こしてボディーの背面に
ピタッと添わせて装着することにより、縦位置時にレンズの重みでボデ
ィーごと「お辞儀」をするのを防止しようというものです。
便利そうです。 でもEOS 30Dではあまり使えそうにありません。
と言うのも、30Dはそのツメが当る背面下部に結構凹凸が多く、シューに
平行に取り付けすることが出来ないのです。
フレーミング時に微妙な影響が出るのかどうかは分かりませんが、私的
にはあまり気持ちがよろしくないので、このリトラクタブル背当ては使
っておりません。
長玉なんて持ってないしw
背面がフラットなAE-1+Pに装着すると納まりは抜群なんですけど(笑)
・脚部の操作性とか安定感はどや!レバーロックはやはり便利です。
いちいちロックナットを回すのが面倒でしたので、これにして正解だと
思いました。少しロックの際の各部でのトルクの違いを感じますが、
自己で調整が可能ですので、好みの固さに微調整したり、緩んだら増し
締めしたりすることが可能です。
脚は伸ばすときは
『ススーッ』とスムーズに、縮めるときは
『スコーッ』と
空気を押す感触が手に伝わってきます。加工精度の高さを実感しますね。
安定性については今のところ特に不満なし。
最初は、カーボンって・・・、という変な思い込みがありましたが、
実際に使用してみて、その思い込みは払拭されました。
アルミよりも若干しなりがあるようですが、それ以外は不安感をあまり
感じません。このあたりは3段の強みかもしれませんね。
ただ、屋外での使用経験がまだあまりありませんので、風のあるときな
どの使用感については現時点では書くことができません。
安定性確保のためのストーンバッグと、センターポール下部に取り付
けるヒートン(吊り金具)が付属品として最初から同梱されています。
・総括水準器は自身である程度の調整が可能でしたので、それで使って
おりますが、個人的にはユーザー自身で調整が必要な水準器なら無い
ほうがマシと言わざるをえません。

「あくまで目安程度」と割り切っている方も多いようですが、カタログ
に記載されたスペックを見て楽に水平垂直が出せるものと期待して購入
した者にすると、やはりなにか納得できないものが残ります。
その他の全体的な操作感や、重量、質感などは前述のとおりで価格なりの
満足感があります。
気軽に持ち出すのには少し気の引けるちょっと大柄な三脚ですが、その
分小型三脚に比べ、アイレベルは容易に出せるし、安定度も高いと割り
切って選択すると後悔は無いのではないでしょうか。

でも、一本ですべてをカバーすることが出来ないのが三脚で、旅行用に
もう少し小さいのが欲しいとか、少しでも軽量化するために自由雲台が
欲しいとか、果ては国産に満足できなくなり舶来に手を染めるとか・・・・
どうやら三脚にも底の無い深ーい
“沼”があるようです(笑)
関連記事 Velbon El Carmagne 635 その1
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